「うちにサウナを置くスペースなんてない」——そう思って調べるのをやめてしまう方が多いのですが、必要な広さは思っているより小さいことがあります。畳数だけで考えず、床・天井・搬入という3つの寸法で見ると、置けるかどうかがはっきりします。順番に整理します。
「何畳あればいい?」とよく聞かれますが、正直、畳数だけでは答えられません。同じ4.5畳の部屋でも、天井が低ければ置けないし、入口が狭ければ搬入できないからです。
見るべきは、この3つです。
逆に言えば、この3つさえクリアすれば、部屋全体が広くなくても置けます。順番に見ていきましょう。
まず本体が乗る面積です。TYLÖの置き型サウナルームで一番コンパクトなHARMONYのSQタイプでW1,160×D1,160mm。面積にすると約1.3㎡、畳でいえば0.8畳ほどです。意外と小さい、と感じる方が多いはずです。
ただし、本体の面積ぴったりに置けるわけではありません。点検・メンテナンスのための余白や、ヒーター周りの放熱スペースが要ります。実質は本体+周囲で1畳強〜を見ておくと現実的です。2人でゆったり入りたい、横になりたいとなると、当然もっと広いルームになります。
職人からひとこと
各機種の正確な外寸は価格表と機種ページに載せています。「この機種、うちの脱衣所に入るかな」というときは、置きたい場所の実寸(幅・奥行)を測って教えてください。図面より、実測が確実です。
床面積ばかり気にして、天井を見落とす方が多いです。サウナルームは背が高い。先ほどのHARMONYでH2,073mmあります。一般的な住宅の天井高は2,400mm前後なので多くの場合は収まりますが、梁が下がっている部分・折り上げていない廊下・地下室などは要注意です。
しかも、ルームの高さぴったりでは入りません。搬入時にパネルを立てる・組む動作のぶん、上に余裕が要ります。天井高は「ルーム高さ+数十cm」を目安に見てください。ここは現地で必ず確認します。
床も天井も足りているのに置けなかった——その原因はたいてい搬入です。サウナルームはパネルに分かれて届きますが、それでも大きい。玄関ドア・室内の廊下・曲がり角・浴室ドアの開口を、一枚ずつ通せるか確認する必要があります。
特にマンションだと、これにエレベーターの内寸と積載重量が加わります(詳しくはマンションにサウナは置けるかで解説しています)。
ここは現地調査で必ず実測します。「たぶん入る」で発注するのが一番危ない。私たちは図面だけで判断しません。
ざっくりした目安です。正確な寸法は機種ごとに違うので、あくまで「どのくらいの規模感か」として見てください。
どのタイプが向いているかは、使う人数・置き場所・予算で変わります。機種の選び方もあわせてどうぞ。
「専用のスペースは取れない」という方に一番現実的なのが、今ある浴室にスチーム発生器を後付けする方法です。
この方式なら、新しく床面積を確保する必要がありません。既存のユニットバスがそのまま本格的なスチームサウナになります。発生器本体は小型で、浴室の近く(洗面台の下・天井裏など、浴室から3m以内)に置ければ成立します。搬入も、大きなルームを運び込む場合に比べて格段に楽です。
「広さの問題」で諦めていた方の多くは、この選択肢で解決します。スチームサウナのページ →
広さで迷ったら、順番はこうです。
「うちのこのスペースに入りますか」だけのご相談も歓迎です。無理なものは無理と正直にお伝えしますし、狭ければ後付けスチームという手もご提案します。
※本記事は一般的な考え方をまとめたものです。各機種の正確な寸法は価格表・機種ページをご確認ください。実際の可否は現場の条件によって変わります。具体的なご相談はこちらから。